どうやら次回のモテ隊はホスト部を作るらしい。
俺？もちろん出るぜ？
ホストって何するのかさっぱりだけどな！


で、ホストというとやはりイケメンって奴じゃなきゃ務まらねぇだろう。
後は母性を擽るタイプか？
しかし俺は残念ながらどちらでもねぇ。
そんな訳で少しはホストっぽくなるよう、身嗜みに気を使ってみるとするか。

まず服装はスーツだろ。
ネクタイはきっちり締めたほうがいいのか？(ギュッ！)
…………ゲホッゲホッ！い、息がっ！？
駄目だな、息苦しいにもほどがある。
ネクタイは止めるか。(ブチブチ)
ぼ、ボタンがああああっ！？


気を取り直して、次は髪型か。
半端に長さのある短髪だからな、どうしたものか。
とりあえず全力で下ろしてみるか。

～ただいま鏡にて確認中～

……無いな。
つーかこれ、昔やってたな。
スネオヘアーとでも言うのか？

仕方ねぇ、文字通り逆転の発想で上げてみよう。
様はオールバックとかその辺だ。
よーし、ほいほいほい！っと。

～ただいま鏡にて確認中～

……無いな。
どこぞのヤクザと間違えられそうだ。
せめて前髪がもうちっとあればなぁ。

仕方ねぇ、髪型はそのままでいくか。


次は……香水か！？
ま、まさか俺があの魔の一品に手を出すことになるとはな。
しかし体臭を貶されて見ろ。
俺、泣くぜ？(キラーン)

～ただいま荷物を漁り中～

……無いな。
そもそも「魔の一品」とか言ってる俺が持ってるほうがおかしいな。
女の子みたいないい感じにほのかな匂いがベストなんだが。

～ただいま思考を反省中～

……今の思考は永久封印だな。
セクハラな気がするぜ。
玄武の力を全力で使って、水垢離連発だな。


よっしゃ！次は……次は……何だ？
ホスト…ほすと……ほす……Zzzz……ハッ！？
やべえな、寝てたぜ……って、おぉい！？

何でもうこんな遅く、つーか朝なんだ！？
俺寝てないぞ！？
仕方ねぇ、ここは「俺、今日寝てないんだ」とアピー……。

ゴン！

今だけでいい！少しでいい！
賢い俺、カムバック！！
…………………神も何もいたもんじゃねぇな。


時間か。
グダグダ言ってもしょうがねぇ。
戦いを、始めようか。

気合と根性で何とかしてやるぜ！

モテ隊の臨海学校が終わった。
何か肩凝ってしまったぜ。

とはいえ、次のイベント大掛かりな物にするらしいからな。
そうダラけてもいられねぇって訳だ。
気合が入らず大失敗、なんてことになったら目も当てられないからな！


さて、探索は久々に三人揃っての戦闘だ。
相手は蟹、蟹、駱駝。
食料と水確保には持って来いの相手だな。
一人魔方陣でぬくぬくやってたからって、怠けてたと思っちゃ困るぜ？

つってもまたバラけるらしいけどな。

よるよるよぉぉおおおぉぉぉるるるるるううぅ！！
肝試しッ！肝試しッ！

いいねぇ、テンションが上がりまくるぜ。
血沸き肉踊るたぁこのことだ。
しかし何でこうもテンションが上がっちまうのか。
玄武は五行で黒だからとか関係あんだろうか？

せっかく玄武化を完全制御できるようになったのにお化け役になりそこなっちまったが、そいつは別件だ。
完全制御できるようになった、つっても勝ったわけじゃねぇしな。
俺はあれは引き分けだと思ってる。
とは言え、贅沢は言えねぇから好意に甘えてるってわけだ。

だが、このままじゃ情けなくてしょうがねぇ。
いつかちゃんと決着を着けなきゃいけねぇだろう。


話が逸れた。
戻そう。

ちなみに肝試しの相方はぴえろさんになった。
彼女も彼女で、コミュに入ってないのに映画に臨海学校と大変だな。
まぁそんなこと言ったら、映画と臨海学校の参加者はほとんど被ってるわけなんだが。

真面目な話、怖いんかね？
俺は自分の存在が既に幽霊みたいなもんだし、全く怖くねぇんだが彼女はどうなんだろうか？
とりあえず組んだからには一人で突っ走るのだけは抑えねぇと。

……かなりうずうずしてんだが、抑えれっかな。

今日から臨海学校が始まる。

まずは浜辺でバーベキューをするらしいが、俺は水着が無い。
仕方ないので褌で推参するとしよう。
そして持ち寄る食材はやはり伝説のアレしかねぇ！
俺の技量を使い果たして何とか完成させることが出来た。

……おーし、これで明日の肝試しも含めて準備は万端だ。

おっしゃこいこい、臨海学校！
夏の終わりも近えことだ、最後に派手に遊んでやるぜ！！

俺に勝ち目って奴が存在してねぇのは分かってる。

目の前にいるのは聖獣だ。
俺も玄武化してある程度の力は得たが、本家は訳が違う。
気合も根性もまだまだ足りねぇ。

だが、ここなら可能性はある。
ここは精神の世界だ。
言ってみりゃあ気合が全てを決める。

なら負ける理由がねぇ。
心は折らねぇ、闘志は消さねぇ。
例え玄武に『心が折れる』という概念がが無かろうとだ。

認めさせてやる。
俺が玄武の力を扱えることを。
身体が耐え切れず、使える力を雀の涙程度に抑えられた現状を変えるために。

気合だけは、誰が相手だろうと負けるつもりはねぇんだからな！