今日はモテ隊イベント『お見合い初詣でポン！』の最終日である。
同時にそのイベントが『お年玉』という段階に入った日でもある。
各参加者が住処で『お年玉』を購入しているに違いない。


さて、そこで問題なのが参加者と言っていいのか微妙な司会をしている俺。
今までは何処吹く風で司会に徹してきたが、今回はそうも言ってられねぇ！！
普通のお年玉と、相方を引き受けてくれた感謝の意を込め、俺も『お年玉』を贈ろうと思ったわけだ。

しかしお年玉というのは普通は金銭なわけで。
お年玉となり得る代用品は何がいいか、と迷い住処を回ってみた。
ちなみに相手が男性なら、お約束であるボーリング玉を落としたのは言うまでも無い。
お約束とは守るためにあるんだからな！

そして、回った先で目に留まったのは一つ露天。
彼女との会話を思い出し、俺はそこで買うことに決めた。

と、言っても店主が不在だったりしては泥棒なので、ちゃんと居るときを見計らう。
店主がこれまたいい人で注文に合う品を複数用意し、選択させてくれた。
その上きちんと箱に包装してくれたのだから、あの店主には頭が上がらない。
そのうち店主にも何か礼がしようと思う。


そして、俺の掌には箱が一つ。
中身は『お年玉』と呼ぶには相応しくない物だという自覚はある。
それでもこれを渡そうと思ったから、買ったわけで。

さて、彼女は受け取ってくれるだろうか？
もしかしたら若干引かれたりする可能性も無いとは言えない。
何にせよもう時間だ、ならやることは一つ！

覚悟を決めろ、亀闇鋼ッ！！
こんなところでウジウジしてても何にもなりゃしねぇ、行くぜっ！！